【試合評】関東大会予選2回戦、埼玉平成高戦

平成29年度高校サッカー関東大会埼玉県予選の2回戦が4月16日(日)に行われた。

西高は16日の14時30分から飯能市の聖望学園高下川崎グランドで、埼玉平成高と対戦し3対0(2対0、1対0)で勝利し準々決勝へ進んだ。
この試合、西高は開始1分に先制点を挙げた。埼玉平成高GKがDFへボールを投げたところで、すかさず西高FWがプレッシャーをかけ、出しどころが無くなったDFがボールをGKへ戻すところを、GKの鼻先で西高FWが触りゴールへ流し込んだ。西高の2点目は前半25分、埼玉平成高が中盤でつなごうとしたボールを西高FWが奪って、一気にゴール前まで持ち込み決めた。しかしその後は、埼玉平成高の鋭いカウンター攻撃に遭い、西高がピンチを迎えた。そのことごとくを西高GKがファインセーブしてゴールを割らせず、前半は2対0で終わった。

後半になっても埼玉平成高の攻勢が続いたが、シュートがバーに当たって外れるなど、西高に幸運が続いた。後半15分、西高も試合の流れを変えようと、選手交代を行う。この選手交代策が当たった。後半18分、得点を上げようと前がかりになった埼玉平成高の裏を突き、交代した選手がカウンター攻撃から、最後はボールをゴール右へ冷静に流し込んで、試合を決定づける3点目を挙げた。その後も、埼玉平成高に攻められたが、うち1本だけポストに当たって跳ね返るシュートを打たれたが、決定的なピンチはそのシーンくらいで、終わってみれば埼玉平成高に得点をやらず、逆に3点差をつけて勝利した。
西高は埼玉平成高とは新人大会の1回戦でも対戦し、GKがキックを使わず味方の、それも深い位置にいるDFにボールを渡して組み立てるといった相手の特徴を把握し、高い位置からプレッシャーをかけて相手ボールを奪う守備が出来ていた。また、相手のエースである右MFに前半はチャンスを作られていたが、後半は相手の良さを出させないように対処していた。試合全体を通してみれば、西高が快勝した、と言っていい試合だった。
願わくは、次週の準々決勝へ向けて、中盤での守備で簡単に相手に振り切られないよう、常に複数で対応できるようにしてもらいたい。15日の1回戦・本庄第一高との試合よりは守備に廻った時の集中力は高まっていたが、埼玉平成高戦でもチャンスを作られていたのは、中盤の守備が軽い足先だけの守備になっていた場合だった。集中力を高め、守備の1対1では必ず相手を跳ね返す、という気持ちで戦ってほしいものである。

なお、埼玉平成高との試合の写真は、保護者会のHPをご覧下さい。

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