【速報】選手権予選、正智深谷高に勝利しベスト4へ

 第96回全国高等学校サッカー選手権大会の埼玉県予選が2017年10月14日(土)から始まった。第2シードの西高は、本日11月5日(日)の11時35分から駒場スタジアムで準々決勝を正智深谷高と戦い、1対1(0対0、1対1、0対0、0対0)の同点からPK戦を5対4で制し、準決勝へ駒を進めた。
 本年の高校総体埼玉県代表となった西高と前年の高校選手権代表校・正智深谷高との戦い、ということで注目を集めた一戦は、後半3分に正智深谷高に先制されるも、後半12分に西高が同点ゴールをあげ、前後半を終了し1対1で延長戦にもつれ込んだ。延長戦は、前半に西高が2度ビッグチャンスを掴んだがこれを決めきれず、最後はPK戦となった。PK戦では、西高GK齋藤大伽が正智深谷高の2人目を止め、西高はキッカー全員が決めて、正智深谷高の3連覇を阻むとともに準決勝へのキップを掴み取った。この準々決勝は、本日5日の18時からテレビ埼玉で放映される。駒場スタジアムまで来られなかったOBの皆さまは、ぜひテレビで試合の様子をご確認下さい。
 なお準決勝は、11月12日(日)の13時35分からNack5スタジアムで行われ、西高は浦和東高と対戦する。高校総体に続き高校選手権の出場権を獲得できるよう、OB諸氏の熱い応援をお願いする。

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【試合評】
 準々決勝は、試合開始から約20分間は西高が攻勢に出た。しかし、守備の堅い正智深谷高に阻まれ、西高はシュートにまで持ち込むことが出来ない。そうすると、20分過ぎからは正智深谷高の攻撃陣にエンジンがかかり、正智深谷高の攻めがスピードアップした。西高は、前半35分過ぎから再三ピンチを迎えるが、GK齋藤大伽と守備陣が粘り強く守ってゴールを割らせず前半を終了する。
 後半はいきなり試合が動いた。後半3分、正智深谷高左MFが西高の右サイドから大きく左サイドへとクロスボールを蹴る。これが西高守備陣の頭をふわりと越え正智深谷高右MFに渡り、正智深谷高MFにトラップから素早くシュートを決められてしまう。1点を失った西高も同点にすべく攻撃に出る。後半12分、左サイドでボールを廻したところで、西高MF加藤淳志が相手ペナルティーエリアにドリブルで侵入し、ゴールラインぎりぎりのところから折り返すと、これを西高FW浅見海斗がこちらもトラップから落ち着いてシュートを決め、西高がスコアーを1対1の振り出しに戻す。その後は、両チームとも疲れからかややラインが間延びし、互いにチャンスを掴むがどちらも決めきれないという試合展開になり、試合は1対1のまま延長戦に突入する。
 延長戦に入ると、前半はまたもや西高が主導権を握った。延長前半2分、右から西高MF加藤淳志がクロスを入れると、これが強い北風に乗ったのかボールがゴール方向に流れバーに当たって跳ね返る、その難しいボールを西高MF田村優人が強烈なボレーシュートを見舞う。ゴールかと思われたが、正智深谷高GKに超ファインセーブで弾き出されてしまう。延長前半8分には、またもや西高が右CKを得る。直接シュートはできなかったが、左サイドで西高がボールをキープし、そこから西高MF楮本颯が抜け出し、ゴールライン手前ギリギリのところから折り返す。それに西高FW高橋岬生が飛び込むが、惜しくも触れず、ボールはゴール前を横切ってしまった。延長前半、西高は2度のビッグチャンスを逃してしまう。
 延長後半は逆に正智深谷高に主導権を握られ、西高は守勢に追い込まれる。正智深谷高の攻めを跳ね返し続けた西高だったが、終了間際の延長後半9分、ここまで好守を見せていた西高GK齋藤が、ゴール前でファンブルをしてしまう。正智深谷高FWに飛び込まれるが、正智深谷高選手も疲れていたのかシュートがゴールに飛ばず、西高は難を逃れる。その直後に試合終了の笛が鳴った。
 試合は100分戦っても結着がつかず、勝負はPK合戦へともつれ込んだ。PK合戦は1人目が共に成功し、先攻・正智深谷高の2人目のキックを西高GK齋藤大伽が横っ飛びで止め、西高がリードを奪う。その後、正智深谷高も3人がPKを決めたが、西高はキッカー全員が決め、西高がPK合戦を5対4で制し、準決勝への切符を掴んだ。

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