【速報】選手権予選、浦和東高に逆転勝ちで決勝進出

 第96回全国高等学校サッカー選手権大会の埼玉県予選が2017年10月14日(土)から始まった。第2シードの西高は、本日11月12日(日)の13時35分からNack5スタジアムで準決勝を浦和東高と戦い、2対1(0対1、2対0)と逆転で勝利し決勝へ駒を進めた。この準決勝は、本日12日の19時45分からテレビ埼玉で放映される。Nack5スタジアムまで来られなかったOBの皆さまは、ぜひテレビで試合の様子をご覧下さい。
 決勝は、11月19日(日)の14時05分から埼玉スタジアムで行われ、西高は今予選の第1シード・昌平高と対戦する。昌平高とは関東大会予選準決勝、高校総体予選決勝に続き、本年3回目の対戦となる。過去2回は敗れているが、今度こそ勝利し高校選手権の出場権を獲得できるよう、OB諸氏の熱い応援をお願いする。

【試合評】
 西高と浦和東高の戦いは、浦和同士、公立校同士、さらには本年3回目の対戦ということで注目を集めた。前半6分いきなり試合は動いた。西高が東高エンドに入り攻めていたところで、東高にボールを奪われる。ここから東高GKに大きく前線にフィードされ、西高CBと東高CFとで競り合う。ここで西高のCB二人が、チャレンジとカバーの役割分担を忘れ、二人で競りに行ってしまった。その上、西日で目測を誤ったのか、滅多に競り負けることのない西高の長身CBが東高CFに競り負けてしまう。これに東高MFが素早く反応し、西高GKと1対1になるや冷静にゴールにボールを流し込まれ、西高は開始早々に失点を喫してしまう。この1点が重くのしかかったのか、前半の西高はやや消極的になり出足で東高に負け、ルーズボールを東高に拾われ連続攻撃を受けてしまう。ようやく前半30分過ぎから、東高のラインが間延びしたのか、西高もボールをつなげるようになる。前半32分には、ロングスローから流れたボールを左からロビングを入れヘディングシュート、続いて34分にも自陣からのFKをゴール前に蹴り込みヘディングシュートするが、どちらもゴールに飛ばすことが出来なかった。前半36分には、前半では一番いい展開で東高陣内に攻め込みチャンスを作るが、東高DFに阻まれ西高はシュートに持ち込めなかった。その後、前半終了間際には、東高選手のドリブルにDF3人が引きずられピンチを迎えてしまうが、西高はCBがCKに逃げ難を逃れる。前半は西高1点ビハインドのまま終了した。
 後半もいきなり試合が動いた。市原雄心監督にハーフタイムに喝を入れられた西高は、前半とは真逆でルーズボールを拾いまくり、東高を連続して攻め立てた。後半5分、西高が東高陣内でスローインを得て攻めるが、一旦は東高に跳ね返されてしまう。ここで西高は諦めずボールを拾ってパスを廻し、そこから西高MF遠藤寛紀がペナルティエリア内をドリブルで進みセンターリングする。これをロングスローで上がっていた西高CB福世航大が鮮やかな左足ボレーでシュートを突き刺し、試合を1対1の振り出しに戻す。その2分後にも、西高がパス回しから右サイドを崩し西高CFが東高GKと1対1となるが、シュートが東高GKの真正面に飛び追加点とはならない。後半17分には、西高がカウンター攻撃から決定機を作る。シュートをゴールに流し込めば1点という場面で、西高FWのシュートは東高GKに足でわずかに触られゴールとはならなかった。その後、試合はやや膠着状態になる。西高は、3人の選手を次々と交代させ、前線を活性化させるが、なかなか決定機を掴めない。スタジアム内に延長戦入りかというムードが流れてきた後半39分、西高はカウンター攻撃からMF唐牛七海が右から左にドリブルで切り裂き、最後は交代で入ったCF森善紀へパスをすると、森は左足でコースを狙いボールをゴール右スミに流し込み、ついに西高が逆転する。アディショナルタイムは4分。ここで東高も最後の粘りを見せ、西高は右サイドを攻略され東高にシュートを打たれるが、西高GK齋藤大伽が片手で左サイドへ弾じいた。それを再び東高MFに詰められるが、シュートはゴールの枠に飛ばず、試合は終了した。
 西高が高校総体予選準々決勝と同様に、浦和東高を1点差で避け、決勝戦への切符を掴んだ。

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