【速報】U-16リーグ、入替え戦に敗れ2部降格

 1年生を中心としたチーム(2017年1月1日時点で16歳未満の選手が出場できる)で戦うU-16埼玉県リーグは、本日2017年12月17日(日)に1部8位・9位と2部の3位・4位で入替え戦を戦った。1部9位の西高は2部3位の狭山ヶ丘高と対戦し、0対1(0対1、0対0)で敗れ2部へ降格することになった。

【試合評】
 試合は狭山ヶ丘高のキックアンドラッシュ戦法と西高のパスサッカーの対決になった。前半は風上に立った狭山ヶ丘高が徹底して西高サイドへロングボールを蹴り込んできたため、西高は自陣エンドに押し込まれる展開となった。前半16分、西高左サイドで狭山ヶ丘高がロングスローを放り込むと、西高がこれを一旦は蹴り返すが、再度、左サイドから狭山ヶ丘高にゴール前にふわりとしたボールを送り込まれる。これに狭山ヶ丘高の選手が足を高く上げると、西高DFはこのボールにヘディングへ行くのを躊躇してしまい、狭山ヶ丘高選手の足に当たったボールは、ループ気味に西高ゴールへ飛び先取点を許してしまう。前半28分には、再び西高左サイドから狭山ヶ丘高がロングスローを投げ入れ、そのこぼれ球を狭山ヶ丘高にシュートされてしまうが、これは幸運にもゴールポストに当たり外れた。前半、西高は狭山ヶ丘高のキックアンドラッシュ戦法と勝利への気迫に押され、中盤でパスをつなぐということができなかった。
 後半、西高が1対1の競り合いで狭山ヶ丘高に対抗できるようになると、少しづつパスをつなげるようになり西高が攻めのペースを握る。西高は立て続けにCKを得るが、なかなかゴールを奪うことができない。後半27分には、逆に西高DFが空振りをして決定的ピンチを迎えてしまうが、これは西高の別のDFが戻り間一髪でクリアーし難を逃れる。後半30分には、西高が狭山ヶ丘高ペナルティーエリア正面のすぐ外でFKを得る。直接ゴールを狙った西高のキックは、ゴールの上にわずかに外れてしまう。後半38分には、西高が今度は左サイドでFKを得る。このFKに西高FWが飛び込み、GKを背にしてコースを変えるヘディングシュートを狙うが、コースが変わりきらず狭山ヶ丘高GKにキャッチされてしまう。後半、西高は同点を狙って攻め続けたが最後まで1点が遠く、U-16リーグ1部に残留することは叶わなかった。
 本日の敗因は、西高選手が狭山ヶ丘高選手との1対1の競り合いに負ける場面が多く、中盤で相手をかわしてパスをつなぐことができなかったためである。本日の試合中、グランドには狭山ヶ丘高選手の声と西高コーチの声だけが響いていた。サッカーの基礎である1対1に勝てず、その上、声を出して味方とコミュニケーションを取ることもできなければ、勝利を手にすることはできない。西高1年生チームは、2つの基礎を見直し改善する必要がある。

カテゴリー: ニュース パーマリンク