【速報】選手権予選、武南高に敗れる

 第97回全国高等学校サッカー選手権大会の埼玉県予選の3回戦が、本日10月27日に行われた。西高は12時30分から杉戸町の昌平高グランドで、武南高と対戦し3対1(1対1、0対2)で敗れた。

 試合は、前半5分、武南高の小柄で早いサイドハーフに西高の右サイドを抜け出され、GKとの1対1を冷静に決められ。西高は早々に失点してしまう。失点したことで逆に硬さがとれたのか、西高が反撃をする。惜しいシュートがゴール右に外れると、続けざまにFW森喜紀選手が左サイドを破りシュートするも、逆サイドのポストに当たりこれも外れてしまう。その後も、西高が主導権を奪って攻め続けた。前半30分、6本目のCKを短くつなぎMF石山凌太郎選手が絶妙なクロスを上げると、1年生FW荒井慶太選手がヘディングシュートを決め、西高が同点に追いつき前半は終わった。
 後半も、西高は積極的に攻め続けた。右サイドのMF赤羽優希選手のセンタリーリングは、FW荒井選手の頭にピッタり合ったが、シュートが少しだけバーの上に飛んでしまった。後半20分には、やはり右からのセンターリングを、またもFW荒井選手が右足ボレーでシュートし決まったかと思われたが、これは武南高GKのファインセーブに阻まれてしまった。そのCKを今度はFW森選手が左足でシュートするが、これは武南高DF陣にブロックされてしまう。西高が勝ち越し点を奪うことができずにいると、後半30分、西高は右サイドでボールを奪われると武南高のカウンター攻撃を食い、逆サイドへ速いパスを通され武南高に追加点を奪われてしまう。西高も反撃し、カウンター攻撃から左SB本村圭佑選手がGKと1対1となるが、シュートは惜しくも外れてしまう。後半37分、西高が右CKを蹴るがボールが流れ、これを武南高に繋がれて西高の左サイドを破られ決定的な3点目を奪われ、西高は万事休してしまった。

 本日の西高は、「試合に勝って、勝負に負けてしまった」と言うことそのものであり、残念と言う他なかった。勝敗を分けた点は、前半に7本もあったCKから1点しか奪えなかったことと、後半20分前後の攻防で西高が追加点を奪えなかった、この2点である。逆に言えば、武南高はボール支配率で劣っていても、両サイドの小柄でスピードのあるMFを活かして効率的なカウンターを繰り出し、得点を重ねた。この点に、1部リーグ校と2部リーグ校の勝負に対する姿勢の差が感じられた。西高も残りのリーグ戦を勝利で終え、来年は1部リーグの厳しい環境で戦って、選手権予選で良い結果を出してほしいものである。
 

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