【新人大会】川口市立高に、痛恨の逆転負け

 平成30年度埼玉県高校サッカー新人大会南部支部予選が、2019年1月19日(土)から始まった。西高は、本日1月26日(土)の10時00分から、西高グランドで市立川口高と3回戦を戦い、1対2(1対0、0対2)で逆転負けを喫した。この結果、西高は南部支部予選で7位以内に入れなかったため、春の関東大会予選の出場権を得ることが出来なかった。

 試合は、新年度から南部支部リーグ1部に昇格する川口市立高が気迫を前面に押し出し、試合開始から西高を押し込んだ。前半9分、川口市立高の左サイドの選手に抜け出され決定機を作られてしまう。これは西高GKがファインセーブで弾き出した。前半15分過ぎからは西高も次第にペースをつかみ、反撃を開始した。前半25分、西高のMFがドリブルで川口市立高のサイドをえぐり、グランダーでボールを折り返すと西高選手がこれを難なく押し込み、西高が先制した。前半はこのまま1対0で終わった。

 後半に入ると、川口市立高にいきなりチャンスを作られてしまう。左サイドの選手の放ったシュートはポストに当たって外れ、西高は命拾いをする。西高も反撃に出るが、後半は川口市立高が、西高の両サイドをSBとMFの二人のコンビで止めに来た。これに対して、西高の中の選手が味方MFからボールを呼び込むなど、相手に脅威を与えるプレーが出来なかったため、外側が止められると西高は有効な攻めを繰り出せなくなった。そのため、西高が人数をかけて無理な攻めを繰り返し、川口市立高は奪ったところからカウンター攻撃を繰り出す、という展開となった。後半30分、西高はそのカウンター攻撃を食らい、一度はCKに逃れたが、CKの崩れから同点ゴールを決められてしまう。後半34分には、西高の安易なボールロストからまたもカウンター攻撃に遭い、これを川口市立高の左サイドの選手に決められ逆転を許してしまった。西高もその後、反撃を試みたが決定機を掴むことはできず、西高新チームは南部支部の3回戦で敗れてしまった。

 4月から始まる新年度、西高は県1部リーグで川口市立高は南部支部の1部。リーグは2段階の差があるはずだったが、西高新チームは技術・戦術面で支部所属チームに差を見せつけることが出来なかった。技術・戦術面で差を見せられないのであれば、気持ちと走りで差を見せるしかないのだが、むしろ気持ちの面でも川口市立高に圧倒された。筆者はこの10年間、西高サッカー部の試合を見続けてきたが、今年の新チームは厳しい地点からのスタートになったと言わざるを得ない。ここからチーム力を上げるには、新チームのメンバーが「自分たちの実力は支部リーグレベル」ということを自覚して、危機感を持ちながら努力を積み重ねるしかない。この危機的状況を乗り越えるため、若手OBには、現役の練習に参加し新チームの強化に手を貸して上げてほしい。

 4月のリーグ開幕戦では、走りまくって味方をサポートし、勝利を目指し強い気持ちで戦う西高サッカー部の姿が見られることを期待したい。


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