西高への進学希望者数は県内4番目。ただし男子は減少

 2021年1月12日(火)、埼玉県教育局は21年春に卒業予定の県内中学生の進路希望状況を発表した(調査は20年12月15日現在)。調査対象は県内の全中学校、義務教育学校、特別支援学校中等部の卒業予定者6万1742人(前年比1353人減、約2%減)で、そのうち県内の全日制公立高校を希望する生徒は4万408人(前年比2052人減、約5%減)と65,4%を占めた。

 進学希望者を募集定員で除す希望倍率は1,12倍(前年比0,o3倍減)だった。普通科では市立川越高が2,90倍で最も高く、市立川口高2,42倍、市立浦和高2,29倍、川越南高1,99倍に次、西高は1,78倍で5番目(前年は1,96倍で2番目)だった。進学希望者数は、伊奈学園総合高(募集人員675人)の838人、川越南高(募集人員356人)の713人、市立川口高(募集人員280人)の677人に次、西高(募集人員356人)は639人(前年比61人減、約9%減)で4番目(前年は2番目)だった。西高への進学希望者のうち女子は339人(前年比4人増)と前年並みであったが、男子は300人(前年比65人減、約18%減)に減少した。全日制公立高校を希望する中学卒業予定者の減少率を大きく上回っており、希望者が他の公立高校へ移ったことを意味する。サッカー部への入部希望者も他校へ流失したわけである。

 今年の進路希望調査を見ると、希望倍率上位3校はいずれも市立高校で、21世紀に入り商業高校から普通科高校となった、3校が合併した、中高一貫校となったなど、学校のありようを大きく変更し新しい校舎を建設した高校が並んでいる。一方で、伝統校と言われる熊谷高や春日部高で、希望者が募集定員を下回るなど大きな変化が見られる。中学卒業生が減少し、公立高校希望者がさらに減っている中、各校とも教育環境の整備が求められていると思われる。とりわけ西高では「グランドの人工芝化」(練習環境の整備)を実現しないと、西高への進学を希望する男子中学生およびサッカー部入部希望者がさらに減少する可能性がある。

 なお、県内の公立高校入試は2月26日(金)に学力試験が行われる。サッカー技量に秀でた中学生が多数合格することを祈念する。

 

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