【速報】関東大会予選準決勝、武南高にPK負け

 2021年度高校サッカー関東大会埼玉県予選が4月17日(土)から始まった。西高は本日27日(火)に準決勝で、武南高と対戦し1対1(0対1、1対0、0対0、0対0)の同点からPK戦に突入し、4対5で敗れた。なお29日(木・祝日)の決勝戦は、武南高と西武台高の対戦となった。

 今大会の試合会場や開始時間は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため非公開とされていますが、OB会は高体連の許可を得て準決勝を観戦することができたので、試合の様子をお伝えします。なお関東大会埼玉県予選の組み合わせと勝ち上がりは、こちらをご覧ください。

 40分ハーフの試合、前半の入りは西高ペースで始まった。開始10分までに西高は立て続けにFKを3本、さらにCKもとり武南高を攻め立てた。ただ武南高も西高にシュートまではさせず、次第に盛り返してきた。その後は、両チームとも2本ほどしかシュートを放てないという、膠着した状態が続いた。そんな中、前半のロスタイム、武南高が放り込んできた高いボールの処理を西高DFが躊躇し、それを武南高FWに奪われ左サイドをえぐられる。武南高FWにセンターリングさせまいと西高GKがゴールエリア左へ飛び出すが、無情にもボールはGKの脇の下をすり抜けゴール前に転がり、武南高にプッシュされ西高は先制点を与えてしまう。

 後半になり1点ビハインドの西高が攻める。西高は徐々にパスを回せるようになり、後半9分には、シュートを武南GKにブロックされるが、2本続けてCKをとり武南高を攻め立てたが得点には結びつかない。飲水タイム後には、両チームとも試合の主導権を握ろうと活発に選手交代を行った。後半40分には、西高が決定機をつかんだかに見えたが、武南高にシュートをブロックされてしまう。その後、ロスタイムに入ったところで西高がロングスローを入れゴール前の混戦から西高が放ったヘディングシュートがバーを叩き、返ってきたボールを西高選手がゴールに蹴り込んだ。得点の笛に続いて後半終了の笛が鳴るという、まさに奇跡的なゴールで西高は試合を振り出しに戻した。

 1対1の同点から、試合は10分ハーフの延長戦に突入した。延長戦は、両チームとも強い陽射しで疲れたのか、走る量が減ってコンパクトな陣形が保てなくなった。延長前半3分には武南高FWが抜け出て1対1となるが、これは西高GKがビックセーブで防ぎ、5分には今度は西高FWが同様のシーンを作りかける。延長後半には、西高のロングシュートがバーに当たって外に出ると、最後は武南高の直接FKを西高GKがフィステイングで弾き出し、同点のまま試合はPK戦となった。

 PK戦は両チームとも4人まで成功し、西高の5人目の選手は、相手GKの読みの逆を付いたのだが、武南高GKが残した方の足でボールに触れ防がれてしまった。数センチ横に飛んでいれば違った結果であったと思われる。この試合で西高に悔やまれる点があるとすれば、延長前半の戦い方であろう。得点を上げた直後で西高に勢いがあり、武南高の左右のサイドを何回もえぐりチャンスを作り出していた。ここで良い位置からシュートをし追加点を上げていたら西高が勝利できたと思う。ゴール前への詰め方を改善し決定機を得点に結びつけ、インターハイ予選を勝ち抜いてもらいたいものである。

 

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