2022年2月24日(木)、県内公立高校の入学試験が行われた。合格者の発表は3月4日(金)の午前9時。
2月21日(月)に埼玉県教育局が発表した入学志願者数の確定値を見ると、西高は入学許可予定者358人に対し確定志願者が558人(前年495人)で、倍率は1.56倍(前年1.38倍)だった。全日制普通科での倍率は、県内7番目だった前年から3番目に上がった。各校により入学許可予定者数に違いがあるので志願者数を比較すると、西高の志願者は県内2番目の多さだった。ちなみに、倍率1位は市立浦和高(入学許可予定者240人)の2.13倍、2位が市立川口高(入学許可予定者280人)の1.83倍。志願者数は1位が伊奈学園総合高で834人(入学許可予定者675人)、3位は浦和第一女子高の528人(入学許可予定者358人)だった。
なお入学試験は英語と数学の2教科では、全校同一の通常の問題とは別の応用的な内容の「選択問題」が出題されている。これは、全校同一の問題では上位校で得点に差がつきにくくなっていたため、2017年の入試から導入されたもので、西高を受験する場合はこの2教科は「学校選択問題」に回答しなければならない。
西高への進学を志願する中学生558人は前年比63人増だが、2019年の592人までは回復しなかった。今年の公立高校入学志願者の動向を見ると、倍率が西高を上回った2校は、昨年グランドを人工芝化している。5位の市立浦和南高(1.47倍)を入れると、近年になりグランドを人工芝化した市立高校が倍率上位に並んでいる。西高も「グランドの人工芝化」(練習環境の整備)を実現しないと、進学を希望する中学生およびサッカー部入部希望者が減少する可能性がある。中学卒業生が減少している中、県立高校も学習面だけでなくグランドなども含めた、教育環境の総合的整備が求められている。