【試合評】インターハイ予選、対立教新座戦

高校総体(インターハイ)サッカー大会埼玉県予選が6月10日(土)から始まった。
3回戦へ進んだ西高は、17日(土)の10時30分から越生町の武蔵越生高グランドで、立教新座高と対戦し1対0(1対0、0対0)で勝利した。

試合は、前週の2回戦とは異なり西高は前半からエンジン全開で攻撃的に出た。何度かチャンスを作った後の前半13分、右CKから一度は立教新座高にクリアーされるも、クリアーしたボールが西高選手の目の前に転がり、それを西高DFが蹴り込んで得点を上げた。その3分後にも、西高は立教新座高をサイドから崩し、決定的なチャンスを得たがシュートがゴールの左側に外れ、追加点は奪えなかった。結果として、ここで追加点を上げられなかったことで、給水タイムの後で立教新座高に落ち着く機会を与えてしまった。給水タイムの後は、立教新座高の反撃に会い、一進一退の展開となってしまった。このまま、前半は1対0、西高リードで終わった。

後半に入って最初にチャンスを得たのも西高だった。ただ、その後は前半と同様に、一進一退の展開となってしまった。ただ決定機で言えば、立教新座高側にあった。立教新座高MFがハーフラインの自陣側から放った超ロングシュートが、もし枠の中へ飛んでいれば、西高は同点にされていた。しかし、立教の超ロングシュートはゴールの右側に外れ、西高は事なきを得た。その後に訪れた西高の決定機は、シュートが立教新座高GKの正面に飛び、はじき出されてしまった。給水タイムの後は、立教新座高の運動量がやや落ちたのか、西高が立て続けにチャンスを作った。それも一度は立教GKにファインセーブされ、CKからのもう1本は西高のヘディングシュートが立教GKの正面突いてしまった。最後は、交代で入った西高の1年生MFが逆サイドのサイドネットを狙う技巧的シュートを見せたが、これはゴールの枠を外れてしまい、試合終了となった。西高は最少得点差ではあったが、翌日18日の準々決勝へ駒を進めた。

この試合、2回戦の大宮東高戦の反省からか、西高選手たちからは「相手に点を与えないぞ」という気持ちが伝わってきた。そのため、途中立教新座高側のペースになる時間もあったが、相手に決定機を作らせることなく、冷静な守備ができていた。しかし守備の気持ちが強かった分、カウンター攻撃に移る際に、フリーになっている味方がいるにもかかわらず冷静にパスをつなげず、跳ね返すだけになっているシーンが何回か見られた。次の準々決勝では、西高選手たちに守備から攻撃に移る際、丁寧かつ安全に味方選手につなげていく、そういうパスを見せてほしいものである。

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