【速報】インターハイ予選、昌平高に敗れ準優勝

高校総体(インターハイ)サッカー大会埼玉県予選が6月10日(土)から始まった。決勝へ進んだ西高は、25日(日)の14時00分からさいたま市のNack5スタジアム大宮で、昌平高と対戦し1対4(1対2、0対2)で逆転負けし、この大会の初優勝はならなかった。

試合は西高のペースで始まった。開始早々、西高が右サイドから攻撃し、昌平高の守備を崩してボールを逆サイドへ送ると、西高FWが飛び出してフリーでシュートを放つが、昌平高GKへ当てしまい先制点を逃してしまう。西高はその後も、関東大会優勝校の昌平高に気後れすることなく攻め込んだ。前半17分、今度は西高が左サイドを崩してペナルティエリア内で西高CFに短いパスを出すと、これをCFが落として西高MFが、昌平高ゴールへシュートを突き刺し、西高が先制した(この動画は、保護者会のツイッターで見ることができます。拡大もできます)。

その3分後、昌平高はすぐに反撃に出た。西高DFがゴールラインを割ったと思い一瞬ボールへの寄せが遅れたところを見逃さず、後ろにいた選手がゴールラインぎりぎりのところから中へ折り返すと、これを昌平高の選手に流し込まれ、すぐさま同点に追いつかれてしまう。

給水タイムの後、今度は昌平高にペナルティーエリアの外側5メートルぐらいのところでFKを取られてしまう。このFKからのクロスに、西高が競り負け昌平高DFにヘディングシュートを決められ逆転されてしまう。前半40分は1対2で終わった。

後半は開始から、西高も選手を交代させ攻撃に力を注いだ。同点を狙って西高FWも昌平高ペナルティーエリアまでは持ち込むが、シュートには昌平高DFがブロックに来て、フリーで打たせてもらうことはできなかった。一方で、追加点を狙う昌平高の攻撃を西高もよく抑えていた。一進一退の展開が続いて給水タイムになった。

給水のすぐ後、昌平高FWが自陣エンド側に戻りながら素早くターンして前を向くという得意の形から、西高DF陣を外側から巻くようにして打った超高校級シュートが、西高ゴールの右下すみに決まってしまった。その直後、西高は2人の選手を同時に交代させ反撃に出た。新たに入った選手がよく動いてボールを拾いはじめ、再度、西高の攻撃が活性化した。ロングスローのチャンスを得てからは、長身のDF陣を相手ゴール前に張り付かせて2点目を狙いに行かせた。CKから良いボールが入り西高DFが飛び込むも、シュートは昌平高GKの真正面に飛び、追加点は上げられなかった。

逆に後半38分、西高が攻めに出たところをボールをカットされ、昌平高に逆サイドへ早くつながれ、最後はサイドからゴール前に低いボールを入れられ、そのボールを昌平高選手に西高選手の前で触られ、ゴールへ流し込まれてしまった。試合はこのゴールで終わり、西高は関東大会予選の準決勝で敗れた昌平高に、再び敗れてしまった。

この日も多くのOBの方々がNack5スタジアム大宮(旧・大宮サッカー場)へ応援に駆けつけてくれた。最初にリードを奪うなど、前回の関東大会予選時に比べれば、昌平高を相手によく戦ったと評価できる面があった。今後、一層の努力を重ね、冬の高校選手権予選までには、昌平高に勝利できるチーム力、とりわけ西高の伝統とも言える「泥臭い守備力」を身につけてほしいものである。

なお決勝戦へ進んだ西高は、1987年の北海道総体以来、30年ぶりのインターハイ出場を決めた。2017年の高校総体(インターハイ)サッカー競技は7月29日(土)から宮城県仙台市と周辺市町村で開催される。OB諸氏には熱い応援をお願いする。

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