【試合評】U-18リーグ、対西武台高戦

 

 西高は、先週行われた浦和カッ良い成績が上げられず、心身のコンディションが心配されたが、この試合はいい緊張感で入ることが出来ていた。試合開始から15分間は西武台高に1本もシュートを打たせなかった。前半16分の西武台高のファーストシュートも、西高DFがコースを消していたため西高GKの真正面に飛び、GKがキャッチした。その後、西高は西武台高のシュートを2本に抑え、その2本ともDFが体を寄せていたので、ゴールの枠内へは打たせなかった。前半は、中盤で両校の攻守がめまぐるしく変わる展開となった。
 後半に入ると西武台高がペースを上げた。開始1分、西高はいきなり西武台高にシュートを打たれてしまう。西高もDF陣を中心に声を出して集中力を高め、その後10分間は西武台高にシュートを許さなかった。後半16分、西高が攻めようと前に出たところで、西武台高が反則をし西高が後半初めてFKを得る。このFKから西高選手がヘディングシュートを決め、押されていた西高が先制点を得る。後半30分、西武台高は思うようにならない流れを変えるため、選手を2人同時に交代させた。逃げ切りたい西高も選手を交代する。後半39分、西高が西武台高にセンターリングを許すと、これを低い位置で西武台高にヘディングシュートされ、西高は同点ゴールを許してしまう。さらに試合終了間際には、西高が攻めたところで、西武台高にボールを奪われカウンター攻撃を浴びる。決定機を作られ、1対1となったところで西高GKが飛び出ると、西武台高のシュートはポストのわずか外側へ転がり、西高は難を逃れた。

 この試合が今シーズン初めての45分ハーフの公式戦のため、後半30分過ぎからは両校ともマークが緩くなり、互いにオープンに攻撃し合う展開となった。そうなると、技術力が高いチームがよりチャンスを得やすくなる。西高は、点を取り合う試合をするのではなく、集中力の高い守備をして、本日のようにロースコアーの試合に持ち込む必要がある。そのためには、90分間走りきれる体力をどうつけるか。緊張感のある試合ができたことで、課題が明確になったと言える。

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