2022年1月13日(木)、埼玉県教育局は22年春に卒業予定の県内中学生の進路希望状況を発表した(調査は21年12月15日現在)。調査対象は県内の全中学校、義務教育学校、特別支援学校中等部の卒業予定者6万3,368人(前年比1,626人増、約3%増)で、そのうち県内の全日制公立高校普通科を希望する生徒は3万2,255人(前年比758人増、約2%増)で50,9%を占めた。
進学希望者を募集定員で除す希望倍率は、全日制公立高校普通科で1,19倍(前年比増減0)だった。市立浦和高が2,80倍で最も高く、市立川口高2,53倍、市立川越高2,50倍に次、西高は1,91倍で4番目(前年は1,78倍で5番目)だった。各校の募集定員が異なるため進学希望者数を比較すると、伊奈学園総合高(募集人員675人)の858人、市立川口高(募集人員280人)の709人に次、西高(募集人員358人)は682人(前年比43人増、約7%増)で3番目(前年は4番目)だった。西高への進学希望者の内訳は、男子336人(前年比36人増)と女子346人(前年比7人増)で、男女とも増加した。
今年の進路希望調査を見ると、希望倍率上位3校は順位こそ変わったが、前年同様に市立高校が独占した。特に市立浦和高や市立川口高は西高と同じ第一学区の南部にあり、進学を希望する中学生から設備や進学実績を比較される可能性がある。またサッカーという観点から見ても、この両校はどちらも21年にグランドを人工芝化している。西高の希望倍率は県立高校では一番高いが、「グランド人工芝化」を実現して練習環境を整備しないと、進学を希望する男子中学生およびサッカー部入部希望者が減少してしまう可能性がある。
なお、県内の公立高校入試は2月24日(木)に学力試験が行われる。サッカー技量に秀でた中学生が多数合格することを祈念する。