浦和カップ、またも初優勝ならず

 2021年3月31日(水)、さいたま市の招待高校サッカーフェスティバルである「第40回浦和カップ」の準決勝と決勝戦が行われた。予選B組首位となり準決勝へ進んだ西高は、RHF駒場で9時00分 から旭川実業高と対戦し、1対0(1対0、0対0)で勝利し決勝戦へ駒を進めた。

 準決勝で西高は、前半10分、左サイドで得たCKが逆サイドまで流れてしまったが、ヘディングで折り返したボールをシュートし先制した。その後は一進一退の展開が続き、前半を終えた。後半に入り西高は、一度、旭川実業高にサイドからの突破をゆるしチャンスを作らせてしまったが、それ以外はチャンスらしいチャンスを作らせず、最小得点差のまま逃げ切った。両チームとも守備ではボールを奪うことはできていたが、攻撃に転じた際にミスが多く、どちらのチームも決定機を作ることができなかったといえる試合だった。西高は勝利したが、攻撃面で課題が残る試合だった。

 決勝戦は13時から駒場スタジアムで行われ、西高は浦和レッズユースを下した三菱養和サッカークラブユースと対戦した。西高は、浦和カップでは2015年に続き3回目の決勝戦進出となったが、前回も対戦相手は三菱養和クラブだった。

 試合は、開始直後は中盤でのボールの攻防に終始した。しかし、前半15分、西高は右サイドで三菱養和にCKを与えてしまい、このボールを左サイドでの競り合い負けて折り返され、最後は三菱養和にヘディングシュートを決められてしまった。前半、前線でボールが収まらない西高は、なかなかチャンスを作れずシュート2本に終わってしまった。後半、前線の選手を替えると、しだいにチャンスを作れるようになり、3本続けてCKを奪った後、CKの崩れからペナルティアークのすぐ外側でFKも得たが、西高は得点を上げることができなかった。決勝戦も25分ハーフで行われたので、先制点が他の試合よりも重みを持ち、結局、試合は0対1のまま終了し、西高の初優勝はまたもお預けとなった。

 U-18プリンスリーグ関東所属の三菱養和との西高の戦いぶりは、後半に入り最優秀選手に選ばれた三菱養和の超大型CFをDF陣がよく抑えるなど、守備面では一定の成果が見られた。本日は敗れてしまったが、これに攻撃の精度が上がってくれば、チームとして良い結果が出せるのではないかと、期待を持たせてくれる決勝戦だった。

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